【釣りルール】遊漁料は釣りの未来への補償
こんにちわ!ヤクスギです。
遊漁料を知っていますでしょうか?海の釣りだけの方、釣りを始めたばかりという方は知らない方もいるかもしれませんね。
遊漁料とは、都府県知事の認可を受けた各河川を管理する漁協が発行している釣りの許可証みたいなものです。遊漁料、遊漁券、釣り券なんて言われ方をしますね。
今日は遊漁料に関する話をしようと思います。
最後までお付き合いください!
管理しなきゃ魚がいなくなる
そもそもの疑問でなぜお金が必要になるのでしょう?
『川はみんなのものだから!』
確かに誰かのものではないですよね。じゃあ海は?ってことになります。これは海(外水面)と川、湖(内水面)の資源の量、環境維持にかかる手間の差から生まれています。
ほぼ必ず遊漁料が必要になる渓流を例にとって見ましょう。
渓流では、まったく管理を行わなければ、魚がいなくなります。
非常にフィールド自体が狭いうえに、魚の数も多くはないという環境です。海に比べて隠れる場所も少なく、釣り人に釣りあげられるとどんどん数が減ってしまいます。
勝手に繁殖して増えると思われる方もいるかもしれませんが、繁殖期は年に一度だけです。そこから大きくなるにはまた時間がかかり、その間も釣りあげられるわけですから、減っていく一方です。
さらに人工物の影響もあります。防砂ダム、河川工事などにより、魚が産卵できる場所が減ってきています。人間の生活を守るための処置ではありますが、魚にとっては住処を奪われているのと同義です。海では埋め立てが同じポジションになるでしょうかね。
近年はなるべく考慮して工事を行うようになってはいますが、影響は0にはなりません。
環境を維持するには
魚がいなくならないように、各漁協は河川の管理、魚の管理を行っているという事になります。その為にお金が必要という事ですね。
自治体からの補助金があるとはいえ、その費用のほとんどを遊漁料でまかなっています。使い方は、放流費、環境整備費になり、釣りシーズンに合わせた成魚放流、環境維持の為の幼魚放流、釣り人が安全に釣りができるように河川整備、道路整備、ゴミの撤去などですね。
放流に関しては、基本的にどこの漁協も赤字です。
放流には、養殖するという工程が入ってきます。養殖しなければ、買ってくることになるわけですね。養殖はお金と時間がどうしてもかかります。
今は、早く大きくなるように改良された魚も増えてきています。詳細は今回は省きますが、遺伝子操作によって、普通の3倍程度の大きさまで成長する。その代わり産卵はできない体になる。
こういった努力によって環境が維持されているわけですね。
遊漁料の種類
実際に遊漁料がかかる魚、河川の例になります。
1.渓流魚
イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマスなど渓流魚といわれる魚にかかる遊漁料ですね。
1日券1000~2000円
シーズン券:2000円~10000円
こんなところがおおよその値段になります。結構漁協によって違うので、釣りに行く漁協のホームページなどを確認してみてください。
漁期は3月~9月が一般的です。産卵期は禁漁という形です。
2.鮎
鮎という1魚種にかかる遊漁料になります。
1日券1000~3000円
シーズン券:4000円~15000円
渓流に比べると少し高めの印象ですね。
3.雑魚
魚種が多く、色々な魚が含まれています。コイ、フナ等をイメージすると良いかと思います。
1日券1000円
シーズン券:3000円~5000円
ウナギなどもここに含まれることが多いですね。稀に渓流魚が含まれる時があるので、漁協のホームページを確認してみてくださいね。
購入場所は、漁協、コンビニ、釣具屋などが多いですね。場所によっては自動販売機ってところもあります。買わずに釣りをして巡回員が来た時に購入すると高くつくので、釣りする前に買う事をおすすめします。
ネット購入には下記のサイトがオススメですよ!
最後に
遊漁料について書いてきましたが、何が言いたかったかというと
『ルール守ってますか?』
ということです。何度も巡回員ともめている現場に出くわしたことがあるし、釣具屋でもお客さんから聞くことが多かった。遊漁料によって環境が保全されているってことを忘れないでほしい。
勿論、漁業権が放棄されて遊漁料がかからない河川もある。でも行ってみたらわかる。本当に魚がいないから。凄く雰囲気はあるんですよ。でも水が流れているだけで生物っ気が無い。アクセスしやすい川なんてあっさり魚がいなくなります。
今だけ良ければいいで行動するのはやめましょう。私は未来の子供達にも釣りの感動を味わってほしいと思っています。その為にも、無理しない程度の努力は続けていかなけばいけないと思う。
できないお願いではないと思う。ただルールを守るという事。
もう一つ。漁協の方の言い方にお願い。大体釣具屋で働いていた時に聞くクレームがこれだった。
『上からものを言ってくる』
といった監視員の方の言い方問題。監視員の仕事で言う必要があることは分かるのだが、言い方が気に入らないから、聞きたくない、あそこにはもう行かない。良くお客さんに聞いていました。
勿論その現場に私が居合わせたわけではありませんが、それはもう問題の論点がずれているんですよ。お互いに言い争いにならないように話をするっていうのは、最低限のルールと思います。
良好な関係で話をすることで生まれるメリットの方がお互い多いと思います。釣り人は現地の話を聞けるわけだし、漁協の人は大きくとらえれば、人が来ることにより地域の発展につながる。
何より、漁協の人の取り組み、努力を態度が悪い、言い方が悪いってことだけで棒に振ってほしくないんです。釣り人からしたら感謝しかないんですから。
魚がいる豊かな川と、釣り人が楽しめる場が維持して、未来の日本の川を豊かにするために気を付けていきたいですね。
最後が長くなってしまったwごめんなさいw
最後まで読んでくれてありがとうございました!
参考になれば幸いです。ヤクスギでした。
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