【人生】古本に釣り人の夢を覗く。『来年』は通じない釣りの世界。
こんにちわ!ヤクスギです。
数年前に一冊の古本を買いました。確か100円程度で売っていた季節誌です。こたつに入りながらぬくぬくと読んでいたわけなんですが、ふと違和感を感じた。
表紙にペンでなぞったような跡が…何か上で書いた跡。
人生の転換
前の持ち主がこの上で何かを書いたんだろうと思い、表紙を見てみる。光の反射で何か見えるような見えないような。
こうなってくると、気になって仕方なくなるのが人間ってものでしてwこたつから這い出して、窓の方に足を向ける。幸か不幸か晴天だったこともあり、太陽の力を借りれば見れるかなと思ったわけです。
本を傾けたりして、試行錯誤をしてみた結果、驚きの文字が浮かび上がってきました。
『退職願い』
釣りの季節誌の上で書かれたのは、退職願いでした。強い思いで書かれたのか、筆圧が強くて、仕事内容、住所、理由まで分かってしまって、個人情報の洩れ方に引いていた自分もいましたが、なんか色々考えてしまったんですよね。
その方の仕事内容については書きませんが、忙しくて、休み不定期なお仕事のようでした。自分も釣具屋でそんな感じだったので、重ねてしまうところがあったからでしょうねw
決して安くは無い釣り雑誌を読んでいるところを考えると、釣りが好きだったんだろうなと思ったんですが、表向きの理由は別のことが書いてありましたね。
でも、もっと釣りがしたくて、自由に釣りをしたくて、辞めてしまった可能性も否定はできないんじゃないかとも思います。
釣具屋時代のお客さんにも割とそういう方いましたから。意外と見えていないだけでいるんですよ。真面目に暮らしている方はそんなことないだろって思うかもしれませんけどねw
釣りに限定したことではなく、今できることをやりたくて、今できることを優先して、人生を送っている人は一定数いるし、それでも何とかなってしまうのも事実のようです。
昨今、旅をしている人に出会う事が多くなりました。釣り場にいてもそう思うし、観光に行ってもそう思う。
私は結構人に話かけられるタイプで、大体一人でいると知らない人に話しかけられますw日本人、外国人関係なくw
そんなんで話をする中で、
『普段は何をされてるんですか?』
と聞くと
『仕事はやめちゃったんです』
外国人だと
『仕事はやめてきた』
って言われることが増えてきたなぁって思う。こんな感じに、仕事を第一に考えなくても何とか生きていけるし、懐は寂しいのかもしれないが、心は豊かに生きることは可能なのだろうと思う。
『釣りに行きたいなぁ』って思いながらただ老いていくより、困難があっても今やりたいことをできる人生、どちらが後悔しないかが少ないでしょう?
正解はその人しか持ちえませんが、後者の人生を選ぶことに何の間違いはありません。私のここまでの人生はそんなに長くありませんが、後悔しているのはやらなかったことばかりです。
先延ばしの釣りでいいの?
近いところだと、2021年8月にイトウの大量死のニュースがありました。実際にはニュースにならないだけで、他の場所、他の魚種でも起こっていることかもしれません。
ニュースになっている川は、それなりに漁協による管理が行われている川です。昔からイトウが有名で釣り人の多い川ではありました。今回は、気温上昇による渇水が原因だったわけですが、こういったことが毎年起こると考えたらどうでしょう?
少なくとも、川に残り続けるイトウは絶滅してしまうかもしれません。夏は海に下る種もいるので全てではないでしょうが、数が激減してしまうことは避けられないでしょう。
そうなったら、また釣り禁止になるんです。禁止にならなくても、釣りが成立しなくなることは十分に考えられる。
気候の変化は全世界で起こっていることで、今後もこのまま加速していくのか、はたまた逆行するのかはわかりません。ですが、来年も魚がいる保証はないのですよ。
釣りを通して出会いたい魚がいるなら、行動するタイミングを先延ばしにするべきではないと思っています。
自分自身の経験、体験はお金では買えません。いなくなった魚はもどりません。
最後に
古本からここまでの話にするつもりはなかったのですが、自分のことと重なって書きました。私自身、釣具屋から転職した人間ですからね。
極論を言えば、いつ死ぬかなんてわかりませんからね。明日かもしれない、数時間後かもしれない。生きたくとも生きられない人もいる。
五体満足なんだからやりたいことはやって後悔するな!全ては待ってくれない!
そんなお話でした。
退職願いの元持ち主に幸があらんことを。
そんなことを思いながら、こたつに戻り釣りの日を待ちわびた数年前の一幕。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
参考になれば幸いです。ヤクスギでした。
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